Day by day, little by little

指板接着用のあて木に、わずかに狂いが生じていました。

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本来は指板と当たる箇所は直線であるべきはずなのですが、0.1mmほど反っていました。そのまま接着しても、フレッティング前の指板の鉋がけで辻褄を合わせられる範囲ではありますが、気がついたのでさっと直しました。

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直したあて木を使って、指板を膠接着しました。

ちなみにNo.30 Nylon Crossover の指板(とネック)です。

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仮にそのまま作業していても、完成後の音や構造や弾きやすさに違いが出ていたとは思いません。けれど、ギター製作とは「細かい足し算の積み重ね」なのです。

自分の言葉のように使いましたが、これは杉田先生のところで弟子をさせて頂いていたときの兄弟子である藤井さんが普段よく言っている言葉です。

たとえ全体の0.10.2しか占めない作業でも手を抜かずに行う、その積み重ねで100になる。言い換えれば、細かい作業でも怠った分だけ100から遠のく。

 

効率や費用(あるいは時間)対効果など、ビジネス的なことを考えれば作業内容ごとに取捨選択するべきなのかもしれません。けれど、そうなっては個人で作る意味が薄れます。

生産性を二の次にしてでも細部まで拘ることができる、この選択をできることこそが個人で作る最大の武器になると信じています。